かがやき


待ち望んでいたアルバムがやってきた。
お山からやってきた。

高木正勝さんの『かがやき』。
さとうみかをさん描き下ろしの絵本仕様。

自然の息吹と人肌感。
音の奥の音までが詰め込まれていた。
いきものはその存在だけで音楽になり得る。

耳を傾けては、季節を一緒になぞっているような気分になった。

春を迎えたときの、動物的衝動がからだを震わすかんじ。
夏は景色の輪郭がすみずみまで濃くて、視力が上がったと錯覚してしまう。
秋には燻香を吸い込んで、大地の躍動が収束しゆくのをじっと受け入れる。
空気にみずみずしいにおいが宿る冬は、篭ってつとめての愉しさがある。

いつの記憶なんだろう。
どこの記憶なんだろう。
実体験か追体験か。



わたしはみかんの絵がほんとうにすきだ。
頻繁には顔を合わせられないけれど、
その時々の絵からみかんのいまを感じる。
生々しく、やさしく、あたたかなおたよりみたい。
冬のお山はおもしろいよ〜☃と言ってたなあ。
一段落ついたら、会いに行きたいなあ。


今日はこのアルバムを聴きながらポークビーンズシチューを煮込んだ。
白いんげん、たまねぎ、トマト、りんご、豚のかたまり肉。
火にかけて、じんわりことこと。
塩だけとは思えないうまみと味わいがうまれる。
紅玉の赤が寒い台所に映えてきれいだった。
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